雑賀崎の旧正月(平成15年2月1日旧元旦)
当地雑賀崎は和歌山市の西南の端に位置し、万葉集にも歌われた風光明媚な観光地です。 この地方独特の青石の海岸、断崖絶壁の上に建つ灯台、長く突き出した番所の鼻、その先 に配置された4つの島々(男島、女島、双子島)。海の向こうには友が島に淡路島・沼島、天 気のよい日は遠く四国徳島まで見渡せます。入り江の方の漁港は、昔一本釣りで遠くは四国、 関東(千葉、銚子)方面まで小さな船で渡り歩き、名を馳せた漁師の町です。現在は一本釣漁 師(さげ)と底曳き網漁師(おこし)が有りますが、中心は底曳き(約100隻)です。 この漁師たちが今も旧暦の正月(太陰暦により、毎年日付が変わる。今年(平成15年)は 2月1日(土)が旧暦の1/1元旦になります。中国、ベトナムは今も旧正月を祝っています。) を祝い、長く休漁します。
正月(旧正月)行事(ある底曳き漁師の旧正月)
12月31日大晦日(今年(平成15年)は1月31日) 船に大漁旗を掲げる。 船に御鏡餅を供え(写真有り)、船の神様にお神酒をささげ、漁の安全等のお礼をし 神様には正月の間、お宮にて休養?していただくため、その足で、お宮のほうに行き お神酒をささげ、お参りをする(人により順序等は違うらしい)。
漁港の各船には大漁旗がにぎやかにはためいています。
船のブリッジ内に供えた鏡餅
衣美須神社(宮司は和歌浦東照宮より)
1月1日元旦 1.朝6時、お寺にお参り(魚の供養?) 当寺は浄土真宗(西本願寺派)の極楽寺。雑賀崎の檀家(殆どの家庭)の寄付によるお寺です。 私の子供の頃(40年程前?)には悪餓鬼どもは一円玉をたくさん持ってお寺に行き、お参りの 一番後ろの片隅に陣取り、賽銭と称して前の人の頭に向かって一円玉を投げるのを楽しみに 朝早くから起きて、お寺に行ったものです。
2.お宮に初詣
お宮ヘと続く参道の階段。ここを上がったところが今は和歌山市雑賀崎支所と集会所 (昔は公民館として舞台があり、芝居なんかの来た)
石の鳥居をくぐり最後の階段を上がったところが衣美須神社本殿です。
3.孫を連れて浜の露店に買い物
小さい女の子に晴れ着を着せて買い物にくる光景も少なくなってきましたが、カメラマンの絶好の 被写体のためか、よくカメラを持ったよそ者(雑賀崎以外の人)が来ていますよ。 小学校の高学年になると爆竹で遊ぶ事が多くなりうるさくなります。
1月4日(2月4日)から旅行(船頭のみ約80人参加) 出漁予定は2月16日(日)からだそうですが、予定は未定しばし変更。
付録・・・我々も、正月休みとして工場、直売店とも土、日を休み白浜一泊旅行に行ってきました。
白浜 円月島です。少し風がありましたが天気は良好。
平成17年(2005年)正月風景(2月9日旧元旦)
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